夢のような時間

先日、札幌にて石垣靖子先生と対談の機会をいただきました。

石垣先生の佇まいは、凛として美しく

静けさとやさしさの中に、力強さとしなやかさを感じます。

「聴く」ということについて

やさしさについて

寄り添うことについて

ホスピスについて

石垣先生のひとつひとつの振舞いに

体現されているように感じました。

謙虚であり続けること

誰に対しても分け隔てなく敬意を払うこと

やさしく親しみやすく自然体であること

さりげない気遣いとぬくもりのある言葉

たくさんの「ありがとう」

ひとつひとつの所作に心を込めること

「看護は何か?」

「看護師とは何をする人なのか?」

石垣先生の問いかけは、いつも私たちを原点に立ち返らせてくださいます。

ホスピスとは、人として遇すること

QOLとは、自由度を広げる挑戦であること

自分を大切にすること

正解のない問いに誠実に向き合うこと

人と人との関係は双方向性であること:ケアリングの力

ひとりひとりのいのちを大切にすること

ホスピタリティを体験すること

Compassion

傍にいることが許される者として

患者さんと同じ景色を眺めること

アドボケートの役割

リーダーとしてスタッフを「承認」すること

臨床から離れないこと

「気づき」を引き出す問いかけ

スタッフを大切にする組織文化を育むこと

ケアを受ける立場に立って代弁すること

力をつけること

対談の中で、私の問いかけに対して

石垣先生が湧き上がるものをグッと堪えるような沈黙が何度かありました。

石垣先生がどんなお気持ちだったのか・・

石垣先生の表情や言葉を紡ぐまでの沈黙から

どれだけ多くの方の憂いを受けとめてこられたのか

どれだけ大きなものを背負われてきたのか

言葉にならない、とても深くて大きくて強いものを感じました。

AIがなんでも答えてくれるような世の中で

答えのない問いに向き合い続けること

容易に言葉を当てはめようとしないこと

その尊さと大切さを改めて感じました。

今、ここに、在るということ

ありのまま、あるがままに

共にある、ということ

それはどういうことなのか。

石垣先生との対話は

私自身が長年自問自答している問いに

光を照らしてくださるように

謙虚に考え続けること、問い続けること

ひとりひとりに誠実に向き合い続けることの大切さを改めて感じました。

「簡単なことではない、でも大切なことよね。」

石垣先生の言葉は、こころに火を灯すように

私たち看護師に希望と情熱を与えてくださいます。

現場の看護師が誇りをもって働けるように

看護師になってよかったと心から思えるように。

石垣靖子先生に出逢えた幸運な人生に感謝して

これからも謙虚に、邁進していきたいと思います。

石垣先生、本当にありがとうございました。

学びの尽きない

夢のような時間でした。

この対談の様子は「訪問看護と介護」に掲載予定です。

貴重な機会を作ってくださった「訪問看護と介護」の小池さん

写真を撮ってくださった幡野さんに心から感謝致します。